【757】ビジャノ5号 ローリン製 ビジャノ5号というと、ビジャノスの末弟を想像されるかもですが、ビジャノスの末弟は、4号です。5号は、すでにロカンボレとして、人気選手になっていたため、3歳年下の弟が先に1983年にビジャノ4号を襲名したのです。ロカンボレがビジャノ5号となったのは1985年のことです。ロカンボレの時代が長く、その時代にたくさんのマスカラ戦を戦っています。 ビジャノス対ブラソス、負けたほうの3人がマスクを脱ぐ、家をかけたマスカラ戦は、1988年10月21日、プラサデトロスモヌメンタル、ヌエボレオン州モンテレイで行われました。ビジャノスは、3号抜きの1、4、5号で出陣、これに勝利し、ブラソデオロ、ブラソデプラタ、エルブラソを素顔にしています。 それ以降、ビジャノ5号は、大きなマスカラ戦を戦うことはなかったのですが、それから20年後の2008年CMLLアニベルサリオ75のマスカラ戦をブルーパンテルと争うこととなります。大体の場合、どちらが勝つか想像がつくものですが、この試合については、戦前まったく予想がつかなかった。テクニコがブルーパンテル、ルードがビジャノ5号で、セコンドにミスティコと故ペリートアグアイヨがつくという、豪華版でした。この日すごかったのは、ブルーパンテルで、トペスイシーダを3連続で打つなんてことをやりました。それでもビジャノ5号はブルーパンテルに勝ちました。それから半年後、オメナヘアドスレジェンダスで、ウルティモゲレーロに敗れ、素顔になっています。 ローリン製ビジャノ5号。空色リクラプンティーニに、エナメル本革です。裏地、テープに至るまで、空色で統一した、美しいマスクです。【758】へ続く。